EDの症状をチェック!初期症状や受診の目安も解説

EDの症状をチェック!初期症状や受診の目安も解説

勃起の硬さが足りない、途中で萎えてしまう、朝立ちが減ったと感じても、疲れや年齢のせいだと考えて受診を後回しにする男性は少なくありません。EDはまったく勃起しない状態だけでなく、硬さ不足や中折れが繰り返される状態も含みます。

硬さや維持力の低下が続いている30代から60代の男性は、症状の種類・頻度・期間を分けて見ることで、EDに近い状態か理解できます。朝立ちの減少や性行為への不安も、勃起機能の変化を知る手がかりになります。

泌尿器科学会の診断基準や、国際的な評価指標(SHIM・EHS)をもとに、硬さ不足・中折れ・朝立ちの減少・性行為への不安それぞれの見方を示します。症状があっても何をどう伝えれば良いか分からず受診をためらう男性が、初診で医師に伝える内容を言葉にできるよう、症状の種類・頻度・期間の見方を示します。

ED治療は自由診療のため、健康保険は適用されません

目次

EDの症状は勃起の硬さ・持続・頻度で判断する

ED症状を硬さや持続時間、頻度で判断することを解説

EDの症状は、勃起の有無だけで判断しません。硬さ・維持時間・性行為を完了できる頻度・本人とパートナーの満足度をあわせて確認します。

勃起することはあるからEDではないと考えている場合でも、実際には軽度EDに当てはまることがあります。

EDは勃起できないだけではなく維持できない状態も含む

ED(勃起障害)は、満足な性行為に必要な勃起を得られない、または維持できない状態が続くことをいいます。

※参照:日本性機能学会/日本泌尿器科学会 ED診療ガイドライン 第3版

完全に勃起しない状態だけでなく、勃起の硬さが不十分・途中で萎える・性行為を最後まで続けられないといった症状もEDに含まれます。

ED症状として確認される主な状態
  • 挿入できる硬さまで勃起しない
  • 勃起はするが硬さが足りず、挿入が難しい
  • 挿入後に勃起を維持できず、途中で萎えてしまう
  • 性行為を試みても満足に完了できない頻度が増えた
  • 以前より勃起に自信を持てなくなった
  • 自慰では問題ないが、パートナーとの性行為でうまくいかない

1回の失敗だけでは診断基準を満たさないため、同じ症状が2〜3回以上繰り返されるかどうかが受診の目安になります。泌尿器科またはメンズヘルスクリニックの初診で症状の頻度と期間を伝えると、医師がEDの程度と原因を問診・検査で絞り込みます。

硬さ不足はEHSスコア4段階で受診の目安を確認できる

勃起の硬さは感覚だけで判断すると曖昧になりやすいため、EHS(Erection Hardness Score)という4段階の指標で確認すると、医師への説明に使いやすくなります。

※参照:Validation of the erection hardness score

勃起硬さの目安(EHSスコア)
EHSスコア勃起の状態受診判断の目安
0まったく大きくならない早めに受診を検討
1大きくなるが硬くならない早めに受診を検討
2硬さはあるが挿入には不十分受診を推奨
3挿入は可能だが十分な硬さではない症状が続くなら受診を検討
4十分に硬く、維持できるED症状としては低い

EHSスコア3以下が繰り返される場合は、EDの初期症状として医師に伝える根拠になります。EHSスコア2以下の症状が続いている場合、初診時にEHSスコア・頻度・期間をセットで伝えると、医師が血液検査や夜間勃起検査の要否を判断できます。

中折れは維持できない症状としてEDに含まれる

挿入はできても途中で勃起が萎えてしまう中折れは、ED症状の中でも見過ごされやすい状態です。最初は勃起しているから大丈夫と考えがちですが、医学的には勃起を維持できない状態もEDに含まれます

中折れが気になる場合のチェックポイント
  • 挿入後に萎えることが月に2回以上ある
  • 性行為の半分以上で維持が難しい
  • 射精前に勃起が終わってしまうことが繰り返される
  • 以前より維持時間が明らかに短くなった
  • 中折れへの不安で性行為を避けるようになった

中折れは、症状の頻度と期間を記録しておくと受診時に説明しやすくなります。何回失敗したかだけでなく、いつから・どの場面で・どの程度続いているかをメモしておくことで、医師が器質性・心因性の分類を問診だけで進められます。

EDの初期症状として気づきやすい変化

朝立ちの減少や性行為への不安などED初期症状に気付くサインを解説

EDの初期症状は、突然まったく勃起しなくなる形だけで始まるわけではありません。朝立ちの変化・硬さへの自信の低下・失敗頻度の増加といった日常の変化が、EDの初期サインとして記録の対象になります。

いずれも一時的な疲労やストレスと区別しにくいため、見過ごされやすい段階でもあります。週間以上同じ変化が続く場合、泌尿器科の初診で症状の種類と期間を伝えることで、医師が器質性か心因性かを分類しやすくなります。

朝立ちの減少は勃起機能の変化に気づく手がかりになる

朝立ち(睡眠時勃起)は、性的刺激とは関係なく睡眠中から起床時にかけて起こる生理的な勃起です。朝立ちの頻度や硬さが以前より明らかに低下している場合、勃起機能の変化を知る手がかりになります。

睡眠不足や飲酒が続いた翌朝に朝立ちがない場合は一時的な変化であり、EDの評価には2週間以上の記録が必要です。

2週間以上ほとんど朝立ちがない、または数か月単位で明らかに減っている場合は、朝立ちの有無・硬さ・睡眠状態を2週間分記録して初診時に持参すると、医師が夜間勃起検査(NPTモニタリング)の必要性を問診のみで判断できます。

朝立ちを確認する時の記録例
  • 朝立ちがあった日となかった日
  • 硬さが以前と比べてどう変わったか
  • 睡眠時間や飲酒の有無
  • 性行為や自慰での勃起状態との違い

性行為への不安や回避もED症状に関連する

ED症状は身体の変化だけでなく、性行為への不安としても現れます。一度の失敗をきっかけに、またうまくいかなかったらどうしようと考えるようになり、性行為の機会を避ける流れが生じることがあります。

ED症状に関連する心理的なサイン
  • 性行為の前から勃起できるか不安になる
  • 失敗を避けるために誘いを避けるようになった
  • パートナーとの身体的な距離を取るようになった
  • 性行為の最中に硬さを確認しすぎて集中できない
  • 一度の失敗を何度も思い返してしまう

回避が続くほど、症状そのものより不安が強くなりやすいため、早い段階で相談することが大切です。身体的な検査で問題がないと分かるだけでも、不安の軽減につながる場合があります。

たまたまの失敗とED症状を分ける頻度の目安

疲労、飲酒、睡眠不足、緊張による一時的な勃起不調は誰にでも起こりえます。ED症状として確認すべきなのは、失敗が単発ではなく、一定の頻度で繰り返される場合です。

ED症状のチェック項目
  • 直近3か月で、性行為の25%以上に勃起の失敗がある
  • 月に2回以上、硬さ不足や中折れがある
  • 3か月以上、勃起の変化が断続的に続いている
  • 症状が少しずつ悪化している
  • 失敗への不安で性行為を避け始めている

たまたまかどうかを判断するには、記憶だけに頼らず日付と状況を簡単に残すことが役立ちます。受診する場合も、記録があると医師に伝えやすくなり、適切な治療法の選択が進められます。

EDセルフチェック!SHIMスコアで症状を確認する

SHIMスコアでED症状をセルフチェックする流れを解説

EDかどうかを自分で確認するには、医療現場でも使われるSHIM(IIEF-5)を活用できます。SHIMは5つの質問に答えて勃起機能を点数化する方法で、症状の重さを客観的に理解できます。

※参照:Development and evaluation of an abridged, 5-item version of the International Index of Erectile Function (IIEF-5) as a diagnostic tool for erectile dysfunction

SHIMは直近4週間の勃起状態を5項目で評価する

SHIMは、直近4週間の勃起状態をもとに回答します。性行為の有無や頻度に左右される項目もあるため、回答時は直近4週間を対象期間としてそろえることが大切です。

SHIMで確認する5項目
  • 勃起を維持する自信はどの程度あったか
  • 性的刺激で勃起したとき、挿入可能な硬さになった頻度
  • 挿入後に勃起を維持できた頻度
  • 性行為を完了するまで勃起を維持する難しさ
  • 性行為を試みたとき、満足できた頻度

各項目を0〜5点で評価し、合計点でEDの重症度を確認します。自己流に解釈せず、合計点をそのまま記録しておくと、受診時の問診に使いやすくなります。

SHIMスコア21点以下は受診を検討する目安になる

SHIMの合計点は25点満点で、点数が低いほどED症状が強いことを示します。

SHIMスコアによるED重症度の目安
SHIM合計点症状の目安行動の目安
22〜25点ED症状は低い変化があれば経過を記録
17〜21点軽度EDの可能性症状が続くなら受診を検討
12〜16点軽〜中等度EDの可能性受診を推奨
8〜11点中等度EDの可能性早めの受診を推奨
1〜7点重度EDの可能性速やかな相談を推奨

SHIMスコアが21点以下の場合は、軽度以上のED症状として医療機関での相談を検討する目安になります。点数だけで診断を確定するものではありませんが、自分の状態を客観的に説明する材料として有効です。

セルフチェック結果は症状メモと一緒に持参する

セルフチェックは、点数を出して終わりではありません。受診時に役立てるには、症状メモと一緒にまとめておくことが重要です。

受診前にまとめておきたい情報
  • SHIMの合計点
  • EHSスコアの自己評価
  • 症状が始まった時期
  • 硬さ不足・中折れ・朝立ち減少など症状の種類
  • 性行為のうち何割くらいで困っているか
  • 症状が出やすい場面
  • パートナーとの性行為と自慰で違いがあるか

受診前にセルフチェック結果の情報をメモしておくと、診察中に言い忘れを防げます。医師も症状の重さや経過を把握しやすくなり、必要な検査や治療方針の説明へ進みやすくなります。

症状別に見るED受診の目安

EDの受診目安は、症状の種類・頻度・期間で判断します。症状が軽くても、続いている期間が長い場合や不安が強い場合は、早めに相談したほうが対処しやすくなります。

硬さ不足が続く場合は期間と頻度で判断する

硬さ不足が一時的なものであれば、睡眠や体調の影響として経過を見ることもあります。

3か月以上続いている、または性行為の25%以上で硬さ不足が起きている場合は、受診を検討する目安です。

すぐに相談する症状例
  • EHSスコア2以下が続いている
  • 挿入できる硬さに届かないことが増えた
  • 以前より硬さの低下が明らか
  • 硬さ不足への不安で性行為を避けている
  • 40代以降で少しずつ悪化している

中折れは繰り返す回数と心理的負担を確認する

中折れは、本人がまだ勃起はできると感じるため受診が遅れやすい症状です。途中で維持できない状態が繰り返される場合はED症状として確認する必要があります。

中折れで受診を検討したい状態
  • 月に2回以上中折れがある
  • 性行為の半分以上で維持できない
  • 3か月以上断続的に続いている
  • 中折れが原因で性行為への不安が強くなった
  • パートナーとの関係に影響が出ている

中折れの相談では、失敗した回数だけでなく

  • 挿入前は問題ないか
  • 挿入後どのくらいで萎えるか
  • 自慰では維持できるか

も伝えると、症状の整理がしやすくなります。

朝立ちの消失や急な変化は早めに相談する

朝立ちの減少は年齢や体調によっても起こりますが、明らかな消失や急な変化がある場合は受診の目安になります。

泌尿器科や男性外来で相談する目安
  • 2週間以上、朝立ちがほとんどない
  • 以前と比べて硬さが明らかに落ちた
  • 朝立ちの減少と性行為での失敗が同時に起きている
  • 症状が急に悪化した
  • 胸の痛み、息切れ、強い疲労感などもある

胸の痛みや息切れなどを伴う場合は、ED症状だけでなく全身の健康状態の確認が必要になることがあります。性機能の相談に限らず、早めに医療機関へ相談しましょう。

ED症状で受診する前に準備すること

ED症状で受診する際は、症状の種類・期間・頻度を事前にメモしておくと診察で正確な情報を医師に伝えられます。服用薬や持病の情報も、EDの原因や治療薬の可否に関わります。

初診前に情報をそろえると、医師が検査や治療候補を示す判断材料になります。

初診では症状の種類・期間・頻度を伝える

初診で最も重要なのは、症状の種類と経過です。恥ずかしさから曖昧に伝えると、医師が状態を把握しにくくなります。

メモして持参する項目
  • 症状が始まった時期
  • 硬さ不足、中折れ、朝立ち減少などの症状の種類
  • 性行為のうち何割くらいで困っているか
  • 症状が悪化しているか、横ばいか
  • 自慰とパートナーとの性行為で違いがあるか
  • 性行為への不安や回避があるか
  • SHIMスコアとEHSスコア

症状を言葉にしにくい場合は、

  • 挿入できる硬さに届かない
  • 挿入後に維持できない
  • 朝立ちが減った

のように、実際に困っている場面をそのまま伝えれば問題ありません。

服用薬や持病の情報も一緒に伝える

ED症状の診察では、服用中の薬や持病の情報も確認されます。診察時に思い出せないことが多いため、事前にまとめておくと安心です。

  • 服用中の薬の名前
  • 市販薬やサプリメントの使用状況
  • 高血圧、糖尿病、脂質異常症などの診断歴
  • 健康診断で指摘された項目
  • 喫煙、飲酒、睡眠、運動の習慣
  • 胸痛や息切れなど気になる症状

ED症状の背景には、血流低下・神経障害・ホルモン低下・心理的な不安・服用薬の影響などが関係します。症状だけで原因を決めつけるのは難しいため、EDの原因と年代別に見られる特徴を知っておくと、受診時に医師へ伝えるべき生活習慣・持病・服薬情報を具体的にまとめられます。

オンライン診療と対面診療は検査の必要性で選ぶ

ED症状の相談先には、オンライン診療と対面診療があります。どちらを選ぶかは、検査が必要かどうかで判断すると分かりやすくなります。

オンライン診療・対面診療の比較
判断軸オンライン診療対面診療
初めての相談問診中心なら利用しやすい検査も含めて相談しやすい
血液検査や血圧測定別途検査が必要な場合がある同日に確認できる場合がある
持病や服用薬がある事前確認が必要対面で相談しやすい
人目を避けたい自宅から相談しやすい来院が必要

初診で血液検査や血圧測定まで確認したい場合は、対面診療が向いています。すでに検査済みで処方相談が中心の場合は、オンライン診療が選択肢になることがあります。

処方相談を考えている場合は、バイアグラ・シアリス・バルデナフィルなどの違いを事前に知っておくと、効果の持続時間・服用タイミング・副作用・費用などを医師と比較しながら選べます。ED治療薬の種類と選び方を確認しておくと、初診時に自分の希望を伝えやすくなります。

ED症状は硬さ・維持力・朝立ちの変化で見分ける

ED症状は、硬さ不足・中折れ・朝立ちの減少・性行為への不安として現れます。まったく勃起しない状態だけがEDではないため、軽い変化でも繰り返される場合は症状の頻度と期間を記録しておくことが重要です。

今日からできる行動
  • SHIMの5項目に回答して合計点を記録する
  • EHSスコアで硬さを確認する
  • 症状の種類、頻度、始まった時期をメモする
  • 朝立ちの有無を2週間ほど記録する
  • 症状が続く場合は泌尿器科または男性外来へ相談する

症状のメモとセルフチェック結果を持参すれば、初診で自分の状態を医師に伝えられ、適切な治療を受けられます。ED症状は相談しにくい悩みですが、早めに確認するほど選択肢が広がり、不安を一人で抱え続けずに済みます。